円安や原材料の高騰により、多くの企業が「値上げ」の意思決定に迫られている。帝国データバンクの調査によると、今年10月は約6700品目の食品で値上げが行われ（10月31日時点）、今年最も多い結果となった。 そんな「値上げ」がこれまで以上に重要な経営課題となる中、そもそもどうやって値段を決めればいいのか、その方法を理解している人は少ない。そこで、値段・価格を決める際に必要となる基礎的な概念について解説する。

以下の内容をベースに、「価格」や「プライシング」の時代的背景も交えながら、企業はどういう意思決定をしてきたのか、またこれからどうしていけば良いのかについて議論します。 ・日本の値決めの現在地 ・日本の値決めの歴史 ・日本の値決めの未来 セッションの中では、具体的なプライシングの手法についても触れようと思います。